香川智美さんは、中学2年生の時から小池邦夫先生に、絵手紙による心の実況放送を送り続けている。時にそれは、揺れ悩む自分を恥じることなくさらけ、矛盾をぶつけ、自問自答をくり返し、道を求め、自らの思索を深めていく、貴重な心の記録となった。
小池先生はけしてダメという言葉を使わなかった。もちろん、こうしろああしろと言うこともけして言わない。ただ励まし、すべてを丸ごと受け止めてくれた。
智美さんはひとり、黙々と出し続けた。絵手紙の自由の世界を知って、こころから楽しんでかき送った。言葉が溢れてしかたないときもあった。墨や筆のすばらしさにものめり込んでいった。その道の人が2、30年かかってもなかなか出来ない自分表現を絵手紙の考えで、20代でこれだけ自由にできた。小池邦夫のいう「絵手紙の極意」をしらずしらず自分の物にしていった。
もちろん青春真っ只中、いろんな壁にもぶつかった。自問を重ねながら、考えを何枚ものハガキにつらねて送った。
平成14年3月に発行された単行本「まる」には、平成10年から14年までの手紙がまとめられています。今回はこの中から抜粋ご紹介します。
|